この頃、秋になりまして。
照りつける太陽から優しい日差しへ、
人々の足元はサンダルからスニーカーへと変わった。
少し冷たい夜風を頬に感じて、
鈴虫の音を耳にしながら、バイト終わり帰路につく。
いつもと変わらない秋の1日だ。
秋は何かと盛り上がる。
食欲の秋。
読書の秋。
行楽の秋。
スポーツの秋。
けれど、心のどこかで、まだ夏を引きずっている。
夏が始まった 合図がした
傷つき疲れるけどもういいんだ
イヤホンから流れるMrs.GREEN APPLEの『青と夏』。
もう戻ってくることのない。
あの夏が。
引きずっているんじゃない。
きっと、あの夏が恋しいのだと思う。
写真を見返すたびに、
あの時に戻れたらと思ってしまう。
いくらそんなことを思っても、時は流れていくばかり。
その流れに逆らうことなんてできやしない。
そう分かっているから、後ろではなく前を向く。
秋には秋なりの楽しみ方がある。
それを自分は知っている。
思い出に縋るのではなく、浸る。
そして今を楽しむ。
そうやって、自分を戒める。
これからもまだまだ楽しみなことはある。
栗やきのこを食べることも、
新たな本に出会うことも、
紅葉を観に行くことも、
公園でキャッチボールすることも。
そうやって秋を楽しめばいい。
けれど、やっぱり恋しい夏がある。
ということで、来週末はハワイに行ってきます。
それからまた、秋を感じていこう。
この頃、秋になりまして。