さくら、今咲き誇る。
仙台では、桜がもう少しで満開になる。
私が1番大好きな花。
さくら さくら 今咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
森山直太郎のさくら(独唱) のサビ歌詞だ。
小学校の校庭にはさくらが咲き誇り、別れと出会いの季節を知らせてくれる。
自分が小学生の頃。
さくらの花をみようとも、なんの感情も湧かなかった。
咲き始めの喜びも。
満開の感動も。
散りゆく儚さも。
私は冬生まれなのに、さくらという名を親から授かった。
漢字で『咲良』と書く。
良い花が咲くように。
そんな両親の願いが込められている。
今になって気づく。
春になると、頭上一面に広がるさくらを見上げては人々が微笑んでいることに。
散りゆくさくらを眺めてはどこか儚げな目をしていることに。
そして、自分もそんな表情をしていることに。
自分は素敵な名前をもらったなと、20歳にして初めて思った。
きっと素敵な名前を授かったのも当たり前かもしれない。
可愛い我が子に名付けるのだから。
そんな当たり前に気付いた今。
今だからこそ、自分らしさを咲き誇らせる時かもしれない。
さくら、今咲き誇る。
ここからが私のスタート。
さくらは、刹那に散りゆく運命だと知っているから。