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自分の人生なんだから、好きに生きようや

紡がれる言葉たち。

 

 

谷川俊太郎って知っていますか?

誰もが一度はこの人の詩を見たり聞いたりしたことがあると思う。

 

 

 

小学校の教科書に、

いるかいるか いないかいるか

 

なんてダジャレのような詩が載っていた。

 

 

中学校の合唱曲に、

生きているということ

今生きているということ

 

この気もちはなんだろう

枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく 

といった思春期の少年少女に歩み寄った詩の歌があった。

 

 

 

 

私は、谷川俊太郎が好きだ。

この人から、完璧な人間でいる必要なんてないのだと学んだ。

 

 

中学時代、生徒会副会長や学級委員長をしていた私はみんなのお手本であるべきだった。

でもそれができなかった。

 

 

偽りの自分を演じるのがどうしてもできなかった。

 

 

 

そんな時、谷川俊太郎の『夜のミッキー・マウス』という詩集に出会った。

 

 

それまでの私の中の谷川俊太郎像は、

・完璧な人生を歩んできた人

・誰からも愛されるような文才の持ち主

・とにかく凄いんだ

そう思っていた。

 

 

そんなイメージがこの詩集との出会いによってぶち壊された。

 

 

 

『夜のミッキー・マウス』。

これには、大人の恋愛事情や下ネタが書き連ねられていた。

当時の私にはそれが衝撃的で、同時に刺激的だった。

 

 

完璧だと思っていた人は、普通の人で。

言葉を使って無邪気に遊ぶただの大人だった。

 

 

その時、

「あ、人間って完璧じゃないんだ。ありのままの自分でいていいんだ。」

そう思えた。

 

 

 

その瞬間、谷川俊太郎という人が紡ぐ言葉をもっと知りたいと思った。

それからというもの詩集を買い漁り、読み更けた。

 

 

 

谷川俊太郎の詩は人生の先輩であり、私にとっての光だった。

 

 

 

きっと、私がブログを始めたかったのは、谷川俊太郎の影響かもしれない。

こうやって、自分の頭の中を垣間見せたくなったのかもしれない。

1つ1つの言葉を紡いでいきたくなったのかもしれない。

 

 

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