かけがえのない日々を。
今日で東日本大震災から7年。
あっという間の7年だった。
地震発生時、自分は中学校の体育館の中にいた。
学区の避難場所に指定されていたので、『体育館なら安心だろう』と揺れている間はなぜか冷静に物事を考えている自分がいた。
(のちに、体育館は半壊扱いとなり立ち入り禁止に)
揺れが収まり、校内にいる生徒は校庭に一度全員集まった。
その瞬間に体の震えが止まらなくなった。
人がいるという安心感と同時に、家族の安否や家のこと、街はどうなってしまったのかという不安に襲われた。
今でもあの時の感覚を覚えている。
あの瞬間の空気感を覚えている。
周りの友達は泣き叫び、先生たちはせわしなく動き続け、雪が降っていた。
私も泣きたかった。けど、家族に会うまでは泣けなかった。
強い自分でいなくてはと、謎の感情が生まれ、先生たちと一緒に友達が落ち着くようにと背中をさすったり、上着を貸したり。
大きな津波が港町を襲ったということは、地震発生8時間後にラジオで知った。
幸い、私の家族は誰一人怪我もせずに合流できた。
今までもこれからも、家族の安心感をここまで感じることはないと思う。
停電は2週間続き、ガスは1ヶ月途絶えた。
毎日揺れは続き、ニュースはすべて震災関連のこと。
まるで日本沈没の映画に入り込んだ気分だった。
あの1ヶ月は、ただひたすらに怖かった。
けれど、多くのことをあの震災から学んだ。
何よりも、今自分がこの地球に存在できている。息をしている。
そんな些細なことがものすごくありがたいと感じる。
7年前の自分は、今この未来を想像できただろか。
地震の恐怖に怯えていた日々、毎日生きることで精一杯だった日々。
あの時の自分に伝えてあげたい。
そこを乗り越えたおかげで、
大切な人に沢山出逢えることを。
素敵な景色を見れることを。
美味しいご飯がたべれることを。
たまに、当たり前の大切さを忘れてしまうことがある。
そんな時は、一度立ち止まって、過去を振り返る。
過去の自分のおかげで、今の自分がある。
今までのかけがえのない日々よ、ありがとう。
これからのかけがえのない日々を、噛み締めて過ごしていこう。