少女漫画の主人公になりたくて。
高校生になったら、屋上でお弁当が食べられると思ってた。
高校生になったら、F4みたいな4人組がいると思ってた。
高校生になったら、イケメン2人から取り合いされるかもと思ってた。
そんなことはすべて幻想で。
あぁ、少女漫画の主人公にはなれないのだと気付いた。
最近私は『#彼氏いません』をつけて、妄想彼氏とのやりとりを呟いている。
妄想している間は、幸せいっぱいな気持ちになる。
全部が自分の思い通りな世界が広がっているから。
ただ最終的には現実に戻される。
あぁ、自分彼氏ないじゃん。
って。
小学生の頃から、少女漫画が大好きで。
特にNANAが大好きで。
きっと大人になったら、こんなロックな恋愛ができるんだと。
ずっとずっと思っていた。
気付いたらNANAやハチと同じ年齢になっていた。
少女漫画の主人公に憧れては、現実を見つめる。
いくら漫画の世界でキュンキュンしても、現実はそうじゃない。
でも、私は思う。
少女漫画の主人公になれなくても、人生の主人公になれるってこと。
親から敷かれたレールに沿って歩くのだって、自分の人生。
我が道を生きていくのだって、自分の人生。
少女漫画の主人公になれないのだって、自分の人生。
どんな人生だって、自分が主人公になんだ。
それでもまた少女漫画の主人公になりたくて、今日も呟く。